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「リファラバ望年会」を開催しました

今年の7月20日(中小企業の日)にRefalover(リファラバ)はスタートしました。トークイベント「リファラバさんと話そう」では、わたしのファミリービジネス物語に登場していただいた経営者さんをお呼びして、連載には書き切れなかったエピソードやこれまでの経験から得た学びなどを、深掘りしてお聞きしてきました。

約5カ月間、手探りの連続でしたが、オンライン形式で6回開催し、多くの方々と出会うことができました。今後も、地元に根ざして活躍する経営者さんやファミリービジネスを担う仲間たちと交流できる「場」として育てていきたいと思っています。

その始まりとして、2022年12月2日に「リファラバ望年会」と銘打って、リアルのミートアップ会を開催しました。「忘」ではなく「望」としたのは、一年を忘れるためでなく、みなさんと一緒に、来年を、今年以上に実り多き年にしようと展望する会にしたいと考えたからです。

リファラバ編集部のある毎日ミライノベース(東高円寺)で開催しました
リファラバ編集部のある毎日ミライノベースで開催しました

望年会では、今年「リファラバさんと話そう」に出演していただいた経営者の方(※下記参照)を囲んで、直接話を聞いたり、質問したり、来年の抱負を語り合いました。

ゲスト:清水直子さん、曲尾健一さん(歯ブラシメーカー・ファイン)

曲尾健一さん(左)、清水直子さん
ご夫婦で出席!曲尾健一さん(左)、清水直子さん

3姉妹の三女に生まれ、会社を継ぐことになった清水さん。「経営者になる」とは一体、どういうことなのか。自分はどんな経営者になっていったらいいのか。会社の中で空回りしているように感じ、一人で悩んだ時期もありました。
そうした悩みの時期を乗り越えて、清水さんは社員の主体性を引き出す「なるほど会議」、先代社長に安心して事業を引き渡してもらうための「社長の花道プロジェクト」など、柔軟な発想と企画力で、自分に合った経営スタイルにたどり着き、社員のチーム力を高める経営を進めてきました。

清水さんのこれまでの歩みは「ファミリービジネス物語」をご覧ください
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▼チームワークで進むサーバント型経営者の道。(9月30日開催)

ゲスト:西村和弘さん(前掛け専門店・エニシング)

西村和弘さん(右)
西村和弘さん(右)

広島の起業家一家に生まれた西村さんは、江崎グリコで社会人経験を積み、27歳でエニシングを起業。最初に選んだのは、オリジナルTシャツの企画販売でしたが、「オンリーワン」の存在になるために、日本伝統の前掛けにシフトします。
市場は大きくない。でも、顧客の反応から、Tシャツとは比べものにならないほどの「熱量」を感じ取っての決断でした。
ニューヨークの有名レストランに売り歩くところから始めた海外展開。地道に販売を重ねた結果、人気映画シリーズ「007」の最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」の衣装に採用されるなど、現在では世界60カ国への販売実績があります。
前掛け布地の自社製造にも乗り出し、2019年に100年以上も前から使われているシャトル織機を用いた新工場を愛知県豊橋市に新設。デザイナーや織物職人、バイヤーたちが集まるラボラトリーの建設にも着手しています。

西村さんのこれまでの歩みは「ファミリービジネス物語」をご覧ください
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▼脱サラ社員が日本伝統の「前掛け」を世界へ。(11月11日開催)

ゲスト:小高集さん(オレンジトーキョー、小高莫大小工業)

小高集さん
小高集さん

小高さんはもともと、小高莫大小(メリヤス)工業の後継ぎ。セーターやトレーナーの襟や袖といったパーツ品が主力でしたが、次第に売り上げが減少。逆風をはねのけるために、社長になると同時に自社商品開発を決意します。
自社の技術を重視するあまり、顧客ニーズとはズレた製品を作ってしまう「プロダクトアウトのワナ」に陥りそうになりながらも、デザイナーとの協業に目覚めて、MERIを立ち上げ。全国各地の百貨店から引っ張りだこの人気になりますが、思わぬ落とし穴が待ち構えていました。
突然の社長解任と失業。先代社長の父親との対立が最悪の形で表面化したのです。MERI事業を引き継ぐ形でオレンジトーキョーを設立し、背水の陣で「ムリヤリ第二創業」を進める中で、経営者としての力を磨いていきます。
現在、小高さんは再び小高莫大小工業の社長になり、両社の力を掛け合わせて「技術×デザイン」の道を歩んでいます。

小高さんのこれまでの歩みは「ファミリービジネス物語」をご覧ください
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▼先代と衝突!無理やり始めた「第二創業」が本業をアップデートする。(12月9日開催)

ゲスト:伊澤優花さん(勝山企業、リファラバ・イベント共同司会)

伊澤優花さん(左)
伊澤優花さん(左)

1993年生まれ。21歳のとき単身ニューヨークに渡り、実家勝山酒造の輸出事業を開始し現在25カ国に輸出するほか、東京大学経済学部在学中に起業中退し、世界初にして唯一の日本酒自家醸造キットブランド“MiCURA”の開発・海外向け販売を行う。国際利酒師、清酒醸造の技術幹部養成研修修了。 日英中トリリンガル。
2021年より台湾の長庚大学にて清酒醸造授業の講師も務める。同年12月勝山企業代表取締役就任。

お互いに初対面の方々が多かったですが、業種も所属も年齢も関係なく、刺激し合える交流の場になりました。

ファミリービジネスの経営者や後継者は、孤独であることが強調されます。だからこそ、お互いが響き合い、化学反応が起きた時のエネルギーが大きくなる。「ファミリービジネスこそが面白い!」。来年も、メディアという媒介者として、日本の経済を支え、そして根っこから革新していくファミリービジネスを応援していきます!

▼ Refalover(リファラバ)とは?

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