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わたしのファミリービジネス物語

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地元に根ざして、自らの力を磨くファミリービジネスの経営者や後継者、起業家の方々を紹介していきます。波瀾(はらん)万丈の物語には、困難を乗り越える多くのヒントが詰まっています。
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2022年8月の記事一覧

中小企業の心の通う人材育成法。ビューティアトリエ代表、郡司成江さんのトークイベントを開催します

ファミリービジネスをもっと楽しく、生き生きしたものにしたい。そんなふうに考える「リファラバさん」たちを招いて、これまでの経験や経営の勘所を聞くトークイベント「リファラバさんと話そう」を開催します。 リファラバ(Refalover)は、 Re:もう一度、地元の(region) Fa:ファミリービジネスの価値を Lover:愛を持って高め合う人たち(の場) という意味を込めています。 「リファラバさんと話そう」は、連載「わたしのファミリービジネス物語」に登場いただいた経営者や

「ビューティアトリエはもう美容室じゃない!」人材を育てる事業展開で「強くて温かい組織」をつくろう【第四話】

宇都宮市を中心に美容室やエステサロンを展開してきたビューティアトリエのグループ代表、郡司成江さんは「しあわせ創造企業」というビジョンを掲げ、近年、カルチャースクールやコミュニティースペース、スイーツ、農業、海外へと事業領域を拡大させています。 それを支えるのは、会社の屋台骨となる右腕人材をはじめ、社員たちの潜在力を生かす人材育成。「強くて温かい組織」づくりを目指す郡司さんの挑戦です。 社員が輝くから会社も輝く 「ビューティアトリエの一番商品は社員です」。2010年、46歳

「経営者はわたし」厳格な母との対立が教えてくれたこと【第三話】

「ビューティアトリエの一番商品は社員たち」。宇都宮市を中心に美容室やエステサロンを展開するビューティアトリエグループ代表の郡司成江さんは1996年、自らが美容師として店に立つことはやめ、経営者としての力を磨いていく決心をします。そう思い至った郡司さんでしたが、人材育成の方針を巡って、創業者である母親との対立を経験します。 自分の仕事は「社員を輝かせること」 英国留学やパリコレでの経験を積み重ね、自分の腕で「ビューティアトリエを引っぱっていこう」と考えていた20代の頃の郡司