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わたしのファミリービジネス物語

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地元に根ざして、自らの力を磨くファミリービジネスの経営者や後継者、起業家の方々を紹介していきます。波瀾(はらん)万丈の物語には、困難を乗り越える多くのヒントが詰まっています。
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#アパレル

斜陽産業とは言わせない。「ハートに届く価値」で尾州ウールと消費者をつなぐ三星毛糸・岩田真吾さんのトークイベントを開催します。

斜陽産業と言われているけど、新しい事業や商品を生み出して盛り返したい。消費者の心を打つ事業や商品をつくりたい。自分も社員も楽しく働ける会社にしたい。 そんな方々にオススメのトークイベント「リファラバさんと話そう~ハートに届く価値が斜陽産業を生まれ変わらせる」を7月25日(火)正午から開催します。 ゲストは、BtoBの毛織物会社だった三星毛糸(岐阜県羽島市)を、新ブランドの立ち上げで消費者とつながり、商品力を高めて、現在ではイタリア最高峰のオーダースーツブランド「エルメネジ

斜陽産業にビジネスチャンスをもたらす「品質だけじゃない価値」の作り方

この記事は、入山章栄・早稲田大大学院教授が世界の経営学の知見というスコープを使って、注目すべきファミリービジネス経営者を取り上げていきます。今回は、毛織物の企画・生産を手掛ける三星毛糸(岐阜県羽島市)の5代目経営者、岩田真吾社長の取り組みを通じて、製品の「情緒的価値」について考えていきます。 情緒的価値とは、品質や価格といった「機能的価値」とは異なり、その製品の背後にあるストーリーや人々とのつながりのこと。岩田さんが情緒的価値に着目したのは、なぜなのか。詳しく見ていきます。

先代と衝突!無理やり始めた「第二創業」が本業をアップデートする。オレンジトーキョー×小高莫大小工業・小高集さんのトークイベントを開催します

町工場の「ワナ」から抜け出そう下請けから脱却して消費者と直接つながりたい。 技術はあるけど、自社商品の開発が進まない。 事業承継や会社株式の譲渡で壁にぶつかっている。 そんな悩みを抱えている方々にお薦めのオンラインイベントを開催します。 ファミリービジネスの経営者や後継ぎの方々から、これまでの経験と経営の勘所を聞くトークイベント「リファラバさんと話そう」。12月9日(金)にお招きするのは、北欧風のカラフルな布草履「MERI(メリ)」を製造販売するオレンジトーキョー(東京都墨

社長解任!?非情な父親に突き落とされたアトツギが再び会社を継ぐまで

北欧風のカラフルな布草履「MERI(メリ)」を製造・販売する東京・墨田の「オレンジトーキョー」。創業者の小高集(つどい)さんは、終戦間もなく創業した「小高莫大小工業」の後継ぎでしたが、父親との対立で会社を追われ、「ムリヤリ第二創業」の道を歩んできました。小高さんがまず挑んだのは、顧客ニーズに基づかず、自社の論理で製品を作ってしまう「プロダクトアウト」からの脱却。その苦闘を描きます。 小高さんの自己紹介はこんなふうに始まる。 ビジネススーツの生地のように伸縮しない織物に対し

脱サラ社員が「前掛け」で繊維業界のオンリーワンになるまで

人気映画シリーズ「007」の最新作に、日本伝統の前掛けが衣装として使われていることに気づいただろうか。この前掛けを作ったのは、大手菓子メーカーの営業マンだった西村和弘さんが脱サラして起業した前掛け専門店「エニシング」(東京都小金井市)。Tシャツの企画販売からスタートした西村さんが、市場規模が大きいとは言えない前掛けに目を向けたのは、なぜだったのか。その歩みを追いかけます。 ◆海外から大量注文のナゼ2021年10月、エニシングのもとに海外から大量の注文が入り始めた。米国、フラ